リボン講座
リボンを投げているのは従業員ではありません。あくまでファンの方たちです。実際に投げるまでの道のりは遠く、いろいろと手間がかかります。リボンは再利用できますが、ずっと昔は、使い捨ての紙テープが使われていました。
リボンの作り方

一般に使われるリボンは、シモジマで売っている「Gライン」という種類のものです。これを、使いたい劇場の大きさに合わせて、長さを決めて作ります。小さな劇場なら5メートル、大きい劇場なら10メートル、中間の劇場なら6メートル、8メートル。さらに、6.5、7.5と、小刻みの物を作る方もいます。
使いたい長さを決めて、切っていきます。一番多く使うのは白です。

切り終えたら、定規など、プラスチックの板状のものにはさんでしごきます。こうすると、糊がとれて、適度な柔らかさになります。

ほつれないように端の処理をします。処理するのは、片方だけです。
ライターで炙ったり、塗料を端から2センチほど塗って乾かしたり、好きなやり方で構いません。

出来たリボンを巻きます。昔は、釣りのリールを利用した巻き器をを膝にくくりつけ、片手でハンドルを動かして巻いていたようです。
その後、鼻毛カッターや髭剃り器を使った電動巻き器が利用されました。アルミパイプを使った軸を取り付けて使います。
現在は、コーピーを混ぜる機械を使ったものが主流です。これも電動で、同じく軸をとりつけます。
写真のものは、スターバックスで売られている物です。

巻いたものは、箱に詰めていきます。この時、リボンが転がっていかないよう、一方に傾斜をつけておくと、並べやすくなります。使う箱は、自分が使いやすい物で構いません。写真では、プラスチックのタッパーを使っています。

リボンは濡らしてはいけません。糊が部分的に溶けて、変なシワができてしまいます。また、永久に使えるものでもありません。長年使っていると、コシがなくなってヘナヘナになり、巻くのも投げるのもやりにくくなってきます。
リボンの投げ方

実際に投げるときは、事前に先輩のリボンさんに教わってからになりますので、詳しいことは割愛します。
教わるときは、いわば、師匠と弟子の関係になります。
投げ方だけでなく、投げる際の細かいマナーも教わります。投げるときに、周囲に荷物を広げない、万が一踊り子やお客さんにリボンが当たってしまったら、きちんと謝る、など。

マナーが悪いと、踊り子さんにも他のお客さんにも、不快な思いをさせてしまいます。

巻いたものを8個、ないし9個片手に持ち、もう片手で、持ったリボンの全ての端を握り、ちょうど踊り子さんがポーズを切ったときに投げます。端が固定されているので、放射状に広がります。投げ終えたら素早くたぐり寄せて、足元のかごに入れます。また巻いたリボンを持ってポーズを切ったら投げ、投げ終えたらかごに入れるの繰り返しです。
最後に、踊り子さんが本舞台に戻り、曲の終わりに決めのポーズをしたところで投げます。
ここまでは、全て白いリボンを使います。

オープンショーのときは、色のついたリボンも混ぜて投げます。投げるタイミングは、適当で良いです。適度な間隔でリズミカルに投げ、最後に「ありがとうございました」と挨拶をしたところで投げて、終わり。
次のステージに備えて、かごに入れたリボンを巻きます。
週末ともなると、リボンさんが何人も、場内の隅っこでせっせとリボンを巻く光景が見られます。

舞台の左右から、二人で投げることもあります。この時、投げるタイミングが揃わないと、きれいに見えません。同時に投げるには、一方が投げる直前に合図を出し、片方がそれに合わせるようにします。

リボンに桜の花びらの形に切った紙や、ラメを仕込んでおくと、投げたときに仕込んだものがヒラヒラ舞いながら落ちてきて、とてもきれいです。これは、手間がかかり、イベントの時くらいしか使われません。
 

軸とリボンを受ける円盤は、リボン界の職人さんの手作りです。軸の先は割れていて、そこにリボンの端をはさんで巻きます
巻いたリボンの仕舞いかたの例
ほつれ止めの塗料の色で、長さが分かるようにしてあります

投げ終わったものを入れるのに、折りたたみができる洗濯かごを使うことが多いです

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